ブログオリーブハウス30周年に思うこと | 「障害を持っていても社会の中で自立したい」「仕事を持ち生きがいのある生活を送りたい」そんな障害者の願いを実現しようと生まれたのがオリーブハウスです。

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オリーブハウス30周年に思うこと

社会福祉法人オリーブの樹
理事長 加藤裕二

1984年1月4日、我が家の6畳間に障害者5名と数名のボランティア、保護者が集まり新年会と開所祝いを兼ねたささやかな宴会を行ったのがオリー ブハウスの誕生でした。あれから30年時は瞬く間に過ぎていきました。実感としては開所の日はつい先日のように思え30年もの時を経たという実感は全く持 てないところです。このオリーブメールの作成のため古い写真を引っ張り出してきましたが、それらに写し出されている光景がつい昨日の事のように思えてなり ません。

 

そう思えるのは、確かに施設は大きくなり利用者や職員は増え、また顔ぶれが違ってきましたが、この30年間やってきたことは、「作業」と言えば利用 者の人たちとクッキー、ケーキ、アイスなどの物づくりをし、それらをいたるところで販売することであり、「楽しみ」と言えば旅行や宴会で大はしゃぎをする ことであり、「資金作り」と言えば相変わらずバザーや街頭募金活動に頼っているからでしょう。根本が変わるドラスチックな展開はなく、本質的なところで は、この30年間オリーブハウスの活動内容や手法は全く変わらなかったことが、30年の時の隔たりを払拭したと思われます。
さて、障害者自立支援法(現障害者総合支援法)以降社会福祉法人の障害者福祉事業での事業独占は縮小され、多様な法人が参入してきています。特に就労系の 事業所では、株式会社の進出が目覚ましく、これに伴い株式会社の方々と論議する機会が増えてきました。「株式会社は所詮営利が目的であり、本当の福祉事業 はやれない」と批判をすると、「社会福祉法人こそ十年一日のごとく同じことしているだけで、変革や発展を起こしてこなかった」と反論をされます。オリーブ ハウスも前述のとおり本質的なところでは変わっていないので、その批判は甘んじて受けざるを得ません。もっと大胆な発想や手法でオリーブハウスの舵取りを してくれば、今以上の発展があったかもしれません。例えば、25年前のクッキーの製造販売が軌道に乗ってきた時、作業所から株式会社に転換していたらと か、15年前の社会福祉法人設立時に大きな入所施設を作っていたらとかが、思い浮かびます。いくつかの転機に全く異なった方向で障害者福祉へ携わるチャン スは何回かあったように思いますが、それをせずに従前とおりの内容や方法を、ルーティンワークのごとく日々繰り返すばかりでした。

 

なぜそれしか出来なかったかには、いくつかの理由があります。先ずは自分自身の器が小さかったからですが、そのことを除けば、第一は、今思えば思い 上がりもはなはだしいと思えるのですが、企業就労でもない、福祉的就労でもない、障害者の第三の就労の場を作りたいとの思いがあったからです。第二は、障 害者の人たちと働くことは面白くてならないということでした。彼らには作業や生活の場で時には面倒なことを起こされましたが、後には笑い話となり、トラブ ルを心底苦に感じたことは、一度もありませんでした。

 

第三は、これが本当の理由と思えますが、このような満ち足りた生活にどっぷりと浸かり能天気に30年間事業を推し進めてきた結果、オリーブハウスでの自身の仕事を天職と感じられ、そこから逸脱することやそれを崩すことには年々消極的になっていったからです。

 

私にとっては満足な30年間となりましたが、それとは裏腹に今のオリーブハウスには、マンネリ化と閉塞感が拡がっています。職員が心から夢や希望を 持って働ける職場には日々ほど遠くなっています。このままでは私の自己満足だけでオリーブハウスを終えることになります。今こそ大きく脱皮をしなくてはな らないのですが、それはどれだけ今までのオリーブハウスの枠を超えた発想で、新たな事業を創出できるかということになります。障害者施設でありながらそれ を飛び越えた事業を展開しなくてはなりません。私はそのキーワードは「生きづらさ」だと思っています。地域の中のあらゆる「生きづらさ」を持っている人た ちに支援を送ることが、障害者の就労事業という今までの限られた領域から脱することになると考えます。このための事業の内容、施設作り、新たな手法の開発 を早急に取り組まなくてはなりません。

 

30年間楽しませていただいた償いとして、新生オリーブハウスを作り上げるため「産みの苦しみ」を覚悟の上、先駆的な事業の創出をおこなっていきます。


2014年11月24日


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